優しく頭をなでられた。



お兄ちゃんだ・・・・・。



シンのとこにいた時もシンのいないとこではいつも優しくしてくれた。



「会いたかった・・・・。」




お兄ちゃんはバイクのエンジンを切り、あたしの横に座った。



「お兄ちゃんがいるってことは、ここ天神連合の縄張りなの?」



「知らずにここにいたのか・・?レナ」



あたしはこくりとうなずいた。



「ここはPoseidonの縄張りの南口だよ。」




それを早く言え、我が兄よ。



ここがPoseidonだとっ!?



じゃぁさっきの地鳴りは・・・。



「さっきリトがレナがいるって呼びに来たんだよ。」



リトはPoseidonの総長。



やっぱりか。



あたしは短いため息をついた。



「!!」



お兄ちゃんがあたしの頬を軽くなでた。