もう何も考えられなかった。



薬は一回やっただけでも死ぬという。



どうしよう。



ヨウが死んでしまったら。



あたしが唯一ここまで耐えて来れたのも、ヨウがいたからなのに。



ヨウだけが、希望だった。



だけど。



今のあたしには希望が増えてしまった。



“狂獣連合”



あたしを救い出してくれた光。



あたしの鎖を断ち切ってくれた獣たち。



あたしの首輪を外してくれる望みのある人たち。



ココにいることがばれたら・・・。



あたしだ・・・。



あたしがいたから、みんな傷つくんだ。



みんな変わっていくんだ。



みんな壊れていくんだ。



あたしがっ・・・。



あたしさえいなければっ・・・!!