「なんだ。もうなついたのか?カラ」

「なーに言っちゃってんのよ。ヒサ君」

ドカッと自分のであろう奥のソファに勢いよく座るヒサ。

「違うでしょーが。コイツが俺様になついたのよ」

「何さらりと嘘言っちゃってんの?このハゲ」

何が悲しくてハゲになつかなくちゃなんないのさ。

「なぁ~ヒサ。この姉ちゃんがお前の言ってたレナか~?」

紺の頭をした男がこっちに来ながら問いかける。

「そうだ。」

「ふーん。へー。ほー。」

「喰うなよ。」

「人聞きの悪いこと言うなよ~」

へらへらしながら、ヒサの隣へ腰を下ろす紺。

「レナちゃんもこっち座りな?」

ルイがあたしに言う。