ビールを片手に持って。



酔って海に入ると危ないんじゃないのか?



そう思っていると、ユウコがあたしを見ながら、缶ビールを見せてきた。



「ノンアルコール?」



「そっ。だから大丈夫!」



なんだ。よかった。



「レナも食おーぜ。」



「うん。」



あたしは、ユウコとアサの間に座った。



「ねぇー赤ずきんー。この縄ほどいてー。」


まだつながってたんだね、アサ。



「やだよ。しかも固そうだし。」



「ぶー。あ、いいこと思いついた!!」


アサが、キラキラした顔でこっちを見てくる。



あたしは咄嗟にユウコの背中に隠れた。



「どーしたレナ?」


ユウコが不思議像な顔でこちらを見てくる。



「アサが、何かよからぬことを思いついたらしい。」


「まじでか。言ってみろ!変態狐!!」


「その名で呼ぶな。チビ虎!!」