「とにかくきれいな魚がいるってことだろ。行くぞ」


そう言って、あたしの手を取りミズキがざぶざぶ海の中に入っていく。


冷たい水があたしの足にかかる。


「あー!俺も行くー!!」


「きゃあ!!」


思わず悲鳴を上げてしまった。


アサが後ろから抱きしめるようにしてくっついてきたからだ。


何もうこの変態!!


と、そこに。


「離れろー!アサ!」


「ぎゃろっぷ!!」


気づくとアサはあたしの右側に吹っ飛んでいた。


後ろには虎のように唸るユウコが。


そうか、お前が変態を退治してくれたのか。