――――コンコン――――


「シュウー?起きてー。行こー?」


なんだか母親みたいだなー。


「お袋か。おめーは。」


「カラ。」


お前もそう思ったか。


あれから、あたしたちはまたここに戻ってきた。


んで、シュウを起こさなきゃと思ったんだけど、一向に出てこない。


「ねぇ。シュウ中にいないのかなぁ?」


「あ?いんじゃねぇの?」


「呼びかけても、何の音もしないんだよー?」


――――ガチャガチャ――――


カラは、短いため息をつきながらドアノブを回した。


・・・・・が、音がするだけで開かない。