「こっちのがいんじゃない?」

「は?こっちだろ。」

「いーや!レナはこれ着るんだ!!」

バチバチと火花を散らす3人。

「やめなよ。てかなんでアサも来たの?」

そう。知らない間に普通になじんでいて気付かなかったが、あの3人とアサもなぜか来ていた。

「言ったろ?護衛だって。」

ますます、わけがわからなくなった。

「レナちゃん、あそこに試着室があるから行っといで。」

ルイが奥の試着室を指さす。

さっきルイは、ここまで来るための運転手さんを呼んでいたらしい。

「うん。」

「どれ着るんだ?」

ミズキがあたしの手元を見ながら言う。