そして、ブンブンと頭を振って少し先にあるユウコの部屋に向かった。

もちろん昨日の仕返しをするため。

あたしはユウコの部屋の前で“あること”をし、

「うっししし」

と笑いながら自分の部屋へ向かった。

着替え終わったヒサがこっちを怪しそうな目で見ているとも知らずに。







着替え終わったあたしはいつものあの、広い部屋のソファに座っていた。

と、突然。

「ぎゃーーーーーー!!」

ユウコの叫び声が聞こえてきた。

どうやら作戦は成功したらしい。

さっき、ユウコの部屋の前を通った時に、ユウコの部屋の前にある標本をユウコの部屋のドアに立てかけたのだ。