あの日、電池切れが解消され、目覚めた時。



「…っ家?」


辺りを見回すと…保健室ではなくて…



ふと、髪が引っかかった気がして横を見た。



「…ッ!!!!ウ…ニャ…え?!」



『んー』


声にならない声が出た。
だって…隣にカズが、寝てたから。
私の髪をシッカリ掴んで。



離れたいのに、飛び退きたかったのに髪が掴まれてちゃ動けない。



てか、学校は!?


カレンダーを見ると、入学式の金曜日に赤丸がついていて、私は昨日から一日中寝てたのだから



「…あっ、今日土曜日か…えっ、髪切るしかないかな?ちょっと、どうしよう…」