香奈と井上が付き合い始めてから二ヶ月が過ぎた。 季節は冬になりつつあった。 「香奈と井上、もう二ヶ月かぁ。」 「あっとゆう間だったよ。」 私は香奈と電話でそんな会話をしていた。 「いいね。二ヶ月経っても仲良くて。」 「いいでしょ。遥も好きな人いないの?」 「いないよ。」 即答する私に香奈の笑い声が電話ごしに聞こえた。