機械ではないのは百も承知だが、その殺しぶりに後方の軍人たちは息を呑む。 剣一本で、自分よりも屈強な男たちに挑み、的確に急所をつく。 彼女の前で立っていられるものなどいなかった。 「――け」 舌を何度も噛みながら、回らない頭で叫び続けた。 「――、け!」 回らない頭だからこそ、言いたいのは本能に添った言葉なのであろう。 「死に――、け!」 それを相手が聞いているか分からない。数々の足音と鉄がぶつかり合う和音でかき消されているかもしれない。