「かーえーす!」

「いらない。」

「いる!!」

「いらない。」


さっきから拒否し続ける葵くん。


「何でぇ~?」


私は葵くんを見て聞いた。


「だって、好きな人に負担かけたくないじゃん、普通。」

「ッ//」


私を真っ直ぐに見て、
そういうこと言うのはズルい。


ドキッて、しちゃうじゃん。





私はクレープ片手から両手に持ち変えて、
多分真っ赤になってるであろう顔を隠すために俯いた。