「っ、」

「?」


何故か顔を赤くする謙治に首をかしげる。


「あーはいはい、ときめき中のとこ悪いんだけどさ、明日勉強会しない?」

「バッ!ときめいてねぇわ‼︎」

「勉強会?」


綾の言葉に慌てる謙治と突然の提案に、ハテナを浮かべる私。


「うん。あたしん家で。」

「いいけど……随分と急だな??」

「千里の追試、来週の月曜日でしょ?
千里一人だと絶対勉強しないし、また赤点とると悪いから、
千里の追試対策にと思って。」

「あぁ~。」


三人の視線が私を向く。


私、さらっと酷いこと言われてない?


「千里、明日予定ないでしょ??」


ない前提の質問。


私は悔しいけどこくんと頷いた。