「ありえない……。」 「はいはい。 ……葵くんのこと、真剣に考えるから。」 私はそう言って、 昨日のことを思い出していた。 葵くんのこと、 真剣に……。 「千里……。」 「……。」 「ありがとね。」 私は返事の代わりに、 微笑んだ。 「おっはよ~!!」 「千里、綾、おはよ。」 『おはよう。』 男子組が登校して、 いつものメンバーが集まった。