「あ、何だよその目!!」

「いや、謙治にだけは言われたくないなーと思って。」

「おぃッ!!」


謙治は私の頭を掻き回す。


「ちょっ、謙治?!」


ありえない。

髪の毛ぐちゃぐちゃ。


「へっ、ざまみろ~!!」


……むかッ。


「綾ぁ~、武志ぃ~!!」


私は二人に泣きつく。


「謙治?」

「あ、おま、ずりぃぞ!!」

「女の子の髪の毛ぐちゃぐちゃにする方が重罪だもん。」


私は謙治にあかんべーをした。