「西山中のエース、南葵。先輩の彼氏じゃないんですか?」


睦ちゃんが、不思議そうに聞く。


「違う違う!!
葵くんは、友達の弟くんなの。」

「なんで、先輩が友達の弟くんの応援に一人で来てるんですか??」


なんでって……、


「葵くんに誘われたから。」

「ほうほう♪」


睦ちゃんがニヤッと笑った。


「な、何……?」

「モテモテですねっ、先輩♪」

「はぁ?!」


意味不明な話を続ける睦に、私は首を傾げた。