「楽しいですよ!サッカー大好きなんで。
部員のみんなもくだらないけどいいやつばっかりだし。」


私は、そんな少年っぽい葵くんに自然と笑みがこぼれる。


「…ふふっ」


少し焼けた肌、
黒い髪、
高い鼻、
黒目の方が多い瞳。


……やっぱり、かっこいいなぁ。

改めて見とれてしまった。


「千里さん?」

「へッ??」

「俺に何か?」


首をかしげて不思議そうな顔をする葵くんにハッと我に返った。


「あ……いやぁ、かっこいいなぁと思って。」


私が素直にそう言うと、
葵くんの頬が、若干ピンクに染まった。