「葵、揚げ物見ててくれてありがと!」
「あぁ。」
「千里ちゃんも、千切りありがとうね。」
「いえいえ!」
そのあとは綾のお母さんと一緒に盛り付けて、
「できたわよー!」
「待ってました!!」
綾のお母さんの声に一番に反応して席に着く武志。
「千里、ありがとね。」
綾は、私にそう言いながら武志の隣に座った。
「ぁ、ううん。」
ぁ、そういえば私、
どこに座ればいいんだろう……。
「千里さん、ここ座れば?」
葵くんが、葵くんの隣の空いてる席を指差す。
「ぁ、うん。」
私は葵くんの隣の席に座った。
その様子を見ていた綾と武志と綾のお母さんは、驚いた顔をしている。