「正解。」

「やった‼︎」


なんか、サッカー部っぽいもんね。

一人で納得してると、


「千里さん、口開いて。」

「へっ??」

「いいから。」


葵くんに口を開くように促され、
言われた通りに口を開くと口のなかに何かを放り込まれた。


「は、はひ……?」


意味がわからず葵くんを見ると、葵くんがニコッと笑って、


「正解景品。美味い?」


そう聞いてきた。


ドクンッ!

わわっ!笑ってるところ初めて見た…。
綺麗な顔立ちに微笑まれて思わず跳ねる心臓を誤魔化すために、私はコクコクと頷いた。


「そっか。」


葵くんが満足そうにそう言ったとき、
ちょうど綾のお母さんが帰ってきた。