リビングで3人で食事ができるのを待っていると、


「綾ー、手伝ってー!!」


キッチンから綾のお母さんが綾を呼んだ。


「ぇー、面倒くさい!!」


綾は嫌そうな顔をして、ここを離れない。


「ぁ、私手伝います。」


私は綾のお母さんの元へ駆け寄った。

ご馳走になるんだからちゃんと手伝いぐらいはしなきゃ……!


「ホント?!
千里ちゃん、ありがとう♪」

「いぇ。料理好きなんで。」


私が綾のお母さんにニコッと微笑むと、


「きゃーん、千里ちゃんかわいいッ!!」


綾のお母さんは、そう言って私に抱きついてきた。