「返してよッ!!」 「はいっ。」 素直に返された答案を、ぎゅっと握る。 「赤点て、追試だろ??」 「……。」 追試とか……、 まじで面倒くさい。 「ま、せいぜい頑張れー。」 武志は私の頭をポンポンと軽く叩いた。 「うー……。」 追試……。 やだなぁ。 「いつもは、赤点なしなのになぁ。」 「何言ってるの。いっつも超赤点すれすれだったじゃない。」 冷たい言葉が聞こえる……。 「綾ぁ……。」