「ん。」


差し出された小指。


「ぇ??」


私は訳がわからず葵くんを見つめ返す。


「指切り!!」


私はその言葉で、
目の前に差し出された小指に、自分の小指を絡めた。


「なんか、子供みたい。」


私がクスクス笑って呟くと、
葵くんはそっぽを向いて、


「どーせ年下ですよ。」


と、拗ねた。

……ぁ、可愛い葵くんだ。


私はクスッと笑って、


「葵くん??」

「……。」


まだ拗ねている葵くんの頬に、





チュッ。と、





キスをした。