「俺の前から消えろ。 今すぐに。 もう二度と俺の視界に入ってくるな。」 葵くんは私の腕をギュッと強く掴み、その場を離れた。 「葵くん?!」 私が名前を呼んでも無視してどんどん歩いていく。 「葵くん!!!!」 そろそろ本気できつくなったから、葵くんを呼び止める。 葵くんがピタリと止まる。 私が上がった息を戻そうと膝に手を当てたとき、 「千里さん、」 「……ッ、ん?」 「何で黙ってたの?」 真剣な瞳で、聞かれた。