「綾ちゃん、この人たちは…??」

「あぁ、彼氏と、友達。」

「そうなんだ♪
はじめまして、菜々子です!!」

『どうも……。』


ニコッと笑って挨拶した菜々子さんに、

男子ふたりは引きぎみ。


菜々子さんは、

可愛らしく、小柄で華奢な、色白の、モテる要素が全部つまった女の子だった。


「綾ちゃん、校内回ってきたら??」

「そうしよっかな。
……千里、どうする??」

「ぁ、私も行……、」

「貴女ですよね、葵の彼女。」


菜々子さんの声音が変わったのが分かった。