「菜々子……。」 「葵、お疲れッ!! はいッ、タオル♪」 菜々子さんは、満面の笑みを浮かべ、葵くんにタオルを手渡した。 私は思わず俯く。 「ったく……、 ……南葵!!!!!!」 綾はフェンス越しに、 グラウンドに向かって叫んだ。 「ちょ、綾?!」 『オイッ!!』 私と謙治と武志は顔を見合わせた。 「……姉貴?!」 葵くんが走って近づいてくる音が聞こえた。 それと一緒に、 「えッ、綾ちゃん♪」 菜々子さんが近づいてくる音も……。