「はい、到着。」 私たちはフェンス越しに練習風景を見ていた。 「ぁ……、」 いた。 葵くんは一生懸命走ってる。 暫く練習風景を見ていると、休憩に入ったようだった。 「ほら、今休憩なんだから、こっち呼びなさいよ。」 「ぅ、うん……。」 私は、勇気を出して、 「葵く……」 「あーおいッ!!」 ……ぇ?? 葵くんに後ろから抱きついた女の子。 「あの子……、」 見たことある。 ……菜々子さんだ。