「綾?」

「シッ!!」


私は綾に睨まれて黙る。


「ぁ、もしもし?!私。
そう、あんたの姉貴。」


私はその言葉にハッと顔を上げた。


「あんた、自分の彼女がどんな状況か分かって……、」

「綾!!止めて!!!!」


私は思わず叫んだ。

綾はピタリと止まる。


「止めて……、言わないで。」

「でも、これ以上千里が弱っていくのは……、」

「弱ってなんかない!!」