「で、」 「“で”?」 私は葵くんの言葉に首をかしげる。 「メール、誰からだった?」 「ぇっ……。」 私は言葉に詰まる。 「千里さん……?」 「あ……と、メルマガ!!もう削除しちゃったけどね!!」 私はアハッと笑って葵くんにそう言った。 いまの私、ちゃんと笑えてるかな。 「そっか。」 「うん。」 お互い無言で暫く歩いていると、 「千里さん?」 「へッ?!」 「着いたよ。」