「千里。」

「何??」

「葵のこと、
そんなに考えててくれて、ありがとね。」


私はニコッと力なく笑って頷いた。


「でもそのアドレス、
どっかで……。」


綾はまだ考えてる。


♪~♪

再び携帯がバイブする。

受信BOXを開くと、


“千里さん、会いたい。
今日放課後空いてる?”


葵くんからのメールだった。