「俺は、綾の弟なんかよりも、近くにいた。アイツよりもお前のこと知ってる!! ……俺、千里が好きなんだよ。」 その場にしゃがみこむ謙治。 「……。」 察してしまっていたとはいえ、直接言われてしまうと、戸惑いが隠せない。 「……堪えられるかよ、4月からずっと好きだった女が、出会って2週間しか経ってない男に取られるなんて。」 謙治が私の腕をグイッと引っ張った。 「きゃ……。」 私はバランスを崩した。 ――転ぶッ!!