「何で私がムカつかれなくちゃいけないのよ。」


私はムッとして、
謙治に反論する。


「……。」

「勝手にムカつかれても、困るんだけど。」

「……千里に何が分かるんだよ。」


私は流石にその言葉にキレた。


「何もわかる訳ないでしょ?!
謙治が何も言わないんだから、わかる訳ないじゃん!!」


私は屋上を出ようと、
出入り口の方へ歩いていこうとした。


そのとき、


「ッ?!」