ポーカーフェイスとあまえんぼ



自棄になった私の言葉を聞いた三人が、顔を見合わせて苦笑いした。


「千里はそこからか。」

「しょうがない。」

「だって千里だもん。」


え、今バカにされてるよね?
そんなにこの問題解けないのやばかった⁇

そして、また視線が私に集中する。


「千里」

「はっ、はい‼︎」

「スパルタでいくからね。」

「へっ…?」

「アメとムチならぬムチとムチだからな!!」

「ちょっ、」

「ビシバシやるからなッ!!」

「~~っ、ちょっと、トイレ行ってくる!!」


矢継ぎ早に言われるセリフから逃げるようにそう言うと、私は綾の部屋を飛び出した。