「はぁぁぁぁあ?!」


朝。
案の定綾に捕まって、
昨日のことを話した。


「あいつ、そんなこと言うの!!!?」


私は、頷く。


「普段はポーカーフェイスのくせに、千里の前だとガキね。」


弟の新たな一面を知れて嬉しいのか、何かを企んでるのか、
綾はニヤニヤ笑っていた。


「綾……怖い。」


私がそう指摘すると、
豪快なデコピンをお見舞いされた。


「……ったぁ。」


私は涙目になりながら、綾を睨む。

綾のデコピン、痛いんだってば!!