ポーカーフェイスとあまえんぼ



「千里、どこで行き詰まってる??」


“どこで”って……、


「さ、最初……。」


私は小さい声で答えた。


『……。』


みんなの視線が集中する。


「……な、何よ。」


私は視線を泳がせながら反論する。


「千里。」


謙治が私を呼ぶ。


「何??」

「それ、本気で言ってる??」

「はぁッ?!」


馬鹿にされてる?!


「ほ、本気で悪かったわねー!!
どーせ私は授業聞いてないですよッ!!」