「……彼女。」 俺は、少し考えたあと、素直に答えた。 「いつ出会ったの??」 「先週の土曜日。」 「同じ学校??」 「……高1。」 「名字は??」 しつこく聞いてくる菜々子。 「何でお前に話さなきゃいけねぇの?」 「それは……、」 「幼馴染みでも、聞いていいことと悪いことぐらいあるんだけど。」 言葉につまる菜々子。 俺は前から気づいていたことを言った。