バタン!!


「あーおーいくんッ!!
おっはよう☆」


幼馴染みが遠慮なしに部屋に入ってきた。


「……勝手に入るなよ。」


俺は菜々子を軽く睨みながらそう言った。


「ほらほら、朝から睨んでると、幸せ逃げてっちゃうよッ!!」

「……。」


誰のせいだっつーの。


「で、私葵に聞きたいことあったんだけど。」

「ぁ??」


菜々子の顔が真剣になる。


「“千里さん”って…、………誰??」


……。