千里さんの家から自宅への帰り道、

今日の出来事を振り返っていた。


“……好き。”


涙目でそう言ってくれたとき、夢じゃないかと思った。


っていうか、
千里さん可愛すぎだろ。


そんなことを考えてるうちに、家に着いていた。


ガチャ。


「ただいま。」

「ぁ、お帰り~。」


リビングに、姉貴と母さんがいた。


姉貴はゲームに夢中になってて、俺が帰ってきたことに気づいてない。


俺は何も言わずに、
自分の部屋に向かった。