「相っ変わらず愛想がないわねー。」
「まあまあ、そう言ってやるなって!あ、今のが綾の弟。葵。」
「へぇー。」
「ほら、勉強するよっ!!」
部屋につくなり、綾は机の上に冊子を置いて、武志は自分の家のようにくつろいでいる。
「武志、くつろぎすぎ。」
謙治はため息をついてパシッと武志の頭を軽く叩いた。
「いでっ!…いーじゃん。デートはほぼ綾ん家だから俺の部屋も同然ー。」
綾と武志は一年前ぐらいから付き合ってる。
すっごいお似合いだと思う。
「ふぅん……。」
「ほら、赤点。
追試対策すっぞ!!」
謙治が私をニヤッとして隣に促す。