「じゃあみかん、二人と結婚する!」

蜜柑は名案を思い付いたとばかりにニコニコ嬉しそうに言った。


それを見て肩を落とす男ども。


「やっぱそう来たかぁ・・・」

しょーくんがそう言った。


「あのな、蜜柑。

結婚は二人でしかできないわけ。

だから俺ら二人から一人選んで・・・ってオイ!!泣くなよ!」


蜜柑は最後まで聞いてられず、最初はポロポロ、そのうち本格的にうわーんと泣き始めた。



そうなると焦るのは男ども。


必死に蜜柑の機嫌を取ろうとお菓子を蜜柑に与えたり、涙を拭いたりで大慌てて。


翔太が蜜柑を抱き上げてなだめるように髪をなでてからようやく泣きやんだ。