『……フラン。せっかく仲間に

なったんだから食事の時くらい

何かお互いの事話さない?』


フランの様子を見かねて

キミは言った。


「キミの言う通りだ。

仲間を見つけて旅をしたと

してもオレ達が失ったものを

取り戻さないと

愛を失ったものに何も教えて

やれないし長い旅になることは

間違いない」


ジオも続ける。


「……さっきから

言いたかったんだけど

あなた達は私の何?

親みたいな事言わないで」


フランは真顔で言う。


『じゃあキミお母さんね』


「じゃあオレはお父さんだな」


キミとジオは楽しそうに

二人ではしゃいで言う。


「なんでそうなるのよ?」


フランはため息をついて

水晶玉に目を移した。


『フランは何歳?』


「……15」


キミの問いに面倒臭そうに

答える。


「反抗期って奴だな、母さん」


『難しい年頃ですもんね、

お父さん』


ジオとキミはノリノリで言う。