「自分で考えなさいよ。

……そうね、言い伝えだと

妖精って人間に戻れたら

羽がクリスタルになるらしい

からそれを私にくれる?」


フランは条件を提案する。


『キミもそれ聞いたことある!

言い伝えが本当だったら

絶対あげるね。

1つ教えておくけど、妖精は

人間の精神や心そのものだから

嘘つけないんだよ。

だからキミ、約束守る』


キミは条件をきいて

にこっと微笑む。


「私、水晶で色々なものが

見れるの。人間に戻った

あなたの居場所なんて簡単に

見つけられるわ。

必ずもらいにいくから」


『もう!キミのこと

信じてないのね?

キミが人間になったら

キミが会いに行くもん』


キミは怒ったが、

彼女が信じる心をなくしたと

すぐに思い出し


『……すぐには信用出来ない

よね?少しずつでいいから

信用してね。

わたしは妖精キミ。

あなたの名前は?』


反省して問い直した。


「……フランよ。魔法使い」

『こっちで落ち込んでるのは

ジオ。優しいけど勇気を

なくしたの。

恋人の話はタブーよ』


こうして三人は仲間になった。