ガキの頃からずっと好きだった。


誰にでも見せる愛くるしい笑顔

綺麗な淡い栗色の髪

優しいところが大好きだった。


―人気者のお前は

オレには眩しくて……。


いつも緊張して

〝おはよう〟や〝じゃあ〟

の軽い挨拶しかできなかった。


―だけど、オレは光に憧れて

……欲しくて…。


どうしたらお前に

振り向いてもらえるか考えて

花好きのお前のために

二人だけの秘密の花畑を

作ることにしたんだ。