シェリの旅路

シェリはテラスにいる男が

誰なのか探りながら近付いた。

「……ジオ?」


ジオは声に気付いて振り返った。


「お!シェリ!久しぶりだな。

元気だったか?」


ジオはシェリの明るい表情と

健康な姿を見てほっとして問う。


「うん。元気。ジオは?」


「もちろん元気だ。

もうすぐ結婚するしな。

シェリも結婚式来てくれよ」


ジオはシェリの頭を撫でて言う。


「そういやお前、

学校いってるんだって?」


「うん。初めは勉強が遅れてた

から家庭教師の先生に教えて

もらってたんだけど、

追いついて、学校に行けるよう

になったんだ。友達も出来たし

楽しいよ。家族には本当

感謝してる。

パパはピアノだって

教えてくれるんだ」


子供らしく笑うシェリを見て、

ジオは旅をして良かったと

心からそう思った。