「村を出た後、お前を

忘れようと努力したけど……

無理だった。愛していたのに

別れた自分を何度も責めた。

ぼろぼろな心のまま旅をして

仲間が出来て、仲間たちが

教えてくれた。オレは馬鹿で

全部勇気を失ったオレが

悪いって。ずっとミルに

逢いたくて謝りたかった。

旅で勇気を取り戻したから

言わせてください。あの時は

本当にごめんなさい。

オレは今でもミルが大好きで

世界中の誰よりもミルを

愛している自信がある。

オレはミルがいないと

生きていけません。

今度は結婚を前提にして

オレと付き合って下さい」


ジオは真剣な顔でミルを

見つめて目をそらさずに言った。


ミルはジオの言葉に涙を流した。


「ジオの馬鹿。

……わたしもまだジオが好き。

忘れられなかった。

だから、ここで待ってたら

いつかジオが帰って来ると

思ってずっとここにいたんだよ。

わたしも誰よりもあなたを

愛してます」


ミルはジオから聞きたかった

言葉を言われて、嬉しくて

涙はとまらなかった。


ミルはジオを抱きしめ、

どちらからともなくキスをした。