「1年前、勝手に別れてごめん。

話合わずにミルの気持ちも

考えられなくてごめんな。

オレ、自分に自信がなくて、

お前とは釣り合わないと思って
いつからか必死で優しい男を

演じてお前に嫌われないように

してて……。

だけど、自分を偽ることに

疲れて自分が自分から

遠くなるほどミルの心が

わからなくなった。

ミルから愛想をつかされると

思うようになったオレは

だんだんお前といるのが

苦しくて仕方なくなっていって

ふられるまえにふろうと思って
あんな事をしてしまったんだ。

ミルを愛しすぎて怖かった」


ジオの懺悔にミルはただ黙って

頷いていた。