雨の中。


おぼつかない足。


濡れていることは気にならない。


むしろ、この腐った頭を

冷やすには好都合だ。




〝あなたは私に誰を見てるの?〟




何人の女を怒らせ、泣かせ、

別れただろう?



…もうこの町にもいられない。



次の町には

お前を忘れさせてくれるような

オレにぴったりな女が

いるだろうか?