「……フランさん」


ハーヴァルドが沈黙を破った。

「ん?何?」


ハーヴァルドはフランの方に

向き直り、


「……あなたの事が好きです」

ぽつりと恥ずかしそうに

自信なさげにうつむきながら

告白した。


フランは目を丸くする。


突然の告白に驚いたが、

一緒にいる時間が増えてから

ハーヴァルドは

フランにとっても

側にいてほしい存在と

なっていた。


「……うん。私も好きです」


フランはにこりと

穏やかな笑みを浮かべて

ヤドリギを差し出した。


ハーヴァルドは不安だったが

気持ちが通じて喜びに満ち

幸福を噛み締めながら

フランとヤドリギを

交換したのだった。