「どうしましょう!ママから
もらった指輪がないわ!
さっきまであったはず。
そうだわ!きっとハーヴァルド
と森へ行った時落としたのね!
キミ!ジオ!
探すの手伝いなさい!」
ヴァネッサはジオの腕を
引っ張る。
「何でオレが?」
『ジオ、手伝ってあげよう』
キミもハーヴァルドに
気を利かせる。
「水晶で探すわよ?」
フランが水晶を
取りだしながら言う。
「大事なものは自分の手で
見つけたいからいいわ。
二人は火の番をしてて」
ヴァネッサはフランからの
申し出を断り、ジオを無理矢理
連れて森へ消えた。
ハーヴァルドは緊張して
黙ってしまった。
フランもなんとなく黙って
火を見つめている。
(この旅が終わったら
僕はまた王子に戻って……
フランさんは国に戻って
病院で薬を作るんだろうな。
……きっともう会えない。
また父上は僕を閉じ込めて
しまわれるだろうから。
仮に会いに行けたとしても
衛兵同伴のもと。
二人きりにはしてもらえない。
僕はフランさんと離れたくない)
もらった指輪がないわ!
さっきまであったはず。
そうだわ!きっとハーヴァルド
と森へ行った時落としたのね!
キミ!ジオ!
探すの手伝いなさい!」
ヴァネッサはジオの腕を
引っ張る。
「何でオレが?」
『ジオ、手伝ってあげよう』
キミもハーヴァルドに
気を利かせる。
「水晶で探すわよ?」
フランが水晶を
取りだしながら言う。
「大事なものは自分の手で
見つけたいからいいわ。
二人は火の番をしてて」
ヴァネッサはフランからの
申し出を断り、ジオを無理矢理
連れて森へ消えた。
ハーヴァルドは緊張して
黙ってしまった。
フランもなんとなく黙って
火を見つめている。
(この旅が終わったら
僕はまた王子に戻って……
フランさんは国に戻って
病院で薬を作るんだろうな。
……きっともう会えない。
また父上は僕を閉じ込めて
しまわれるだろうから。
仮に会いに行けたとしても
衛兵同伴のもと。
二人きりにはしてもらえない。
僕はフランさんと離れたくない)