ヴァネッサとキミは

ヤドリギをとり、

森にあった果物などもとって

帰った。


二人が戻ったのは出掛けてから

1時間後だった。



「二人ともどこに行ってたんだ!」


ジオは心配して駆け寄った。


「朝の散歩よ。大げさね。

木の実とってきたから

食べましょう」


ヴァネッサはスカートの

裾を持ってこさえた袋から

リンゴなどの木の実を出して

一つずつ、机に置いていく。


「シェリがいつ襲ってくるか

わからないんだぞ!」


反省の色がないヴァネッサに

ジオは怒る。


「大丈夫よ。

最近、2日か3日に1回しか

襲撃されてないじゃない。

昨日、戦ったから

今日は襲われないの」


「そんなのわかんないだろ?

皆心配してたんだから

勝手な行動とるなよ。

オレ達全員じゃ歯が立たない

ってシェリは思ってるかも

しれないけど、二人だけなら

勝てると思って

襲撃するかもしれないし」


ジオは話を聞いてるか

よくわからないヴァネッサに

注意した。