二人はリズムに乗り、

踊りはじめた。



『あぁ!フランとハーヴァルド

踊ってる!恋人みたい』


キミは信じられないといった

様子で叫ぶ。


キミのその言葉を聞いた

ヴァネッサは一度リピートを

して曲を延長し、

二人の楽しい時間に配慮した。





フランと見つめあって踊る中、

ハーヴァルドは緑色の

フランの瞳に映る自分を見て、

素直な気持ちになった。


(フランさんといると自然と

笑顔になる。緊張もするけれど

一緒にいて心地がいい。

心が安らぐ。

彼女は僕にないもので

色々な事を教えてくれる。

それに僕は一喜一憂して

心が忙しい。こういうのを

何ていうんだろう?

よくわからないけれど

僕はこの人といて楽しいんだ)


ハーヴァルドはようやく結論に

たどり着いて自覚した。